中学受験に必要な算数の基本テクニックを紹介しています。中学受験算数の独特な解法は、小学校では教わらない「裏技」的なものが多いので注意が必要です。
例題を使って、コツやポイントを押さえながら、なるべく丁寧な解説を心がけました。皆さまの理解の手助けとなれば嬉しいです。

スポンサーリンク
 

失敗しない塾選びのポイント

中学受験に塾は絶対必要である

実を言うと、私は塾の講師という仕事をして初めて中学受験の学習の実情を知りました。算数のテキストを開いてまず思ったのは「なんじゃこれ!」です。 ある意味衝撃的でした。
問題が解けるには解けるのですが、これを中学以降の学習内容を使わずにどう説明するのか、非常に苦労した経験があります。

高校受験や大学受験は、本気で勉強できるならば塾へ行かなくても合格できる可能性はあります。もちろん、勉強を十分にできる熱意と時間が本人にあればという条件付きではあります。 高校受験や大学受験の場合は塾は必要ないと言っているわけではありません。塾へ行けるのならば、絶対に行ったほうが有利に決まっています。 ここで私が強調したいのは、「中学受験の出題内容が特殊すぎて、小学校での学習だけでは絶対に合格出来ない。」ということです。

このサイトで紹介している時計算ひとつを見てみても分かるように(時計算の解説はこちら)、学校での学習だけで中学受験の算数を解くことはほぼ不可能です。 確かに、理論上では速さと角度の考え方を知っていれば時計算の問題は解けるのですが、そこはあくまでも「理論上」です。 こちらは中学受験の算数を解説しているサイトなので算数の話を例に挙げましたが、他の教科で同様です。
こういった理由で、私は中学受験に塾は絶対に必要だと思っています。

スポンサーリンク

集団授業か個別授業か

有名校を狙うのならば、基本的には集団授業をおすすめします。目の前にライバルが見えるため、良い意味での影響を与え合うことができます。 ただ、生徒によってはそういったライバル間の競争意識をプレッシャーとして感じてしまう子もいるようです。 また、周りに流されずに自分のペースで勉強したいというタイプの生徒もいて、究極のところは「個性に合わせて」ということになってしまいます。

中堅校かそれよりも下位校を狙うのならば、これは完全に生徒に合わせてという形になります。集団授業、個別授業のメリットとデメリットを考えて選ぶと良いと思います。

集団授業のメリット
  1. ライバル同士影響し合い、競争しながら成績を上げていくことができる。
  2. 個別授業に比べて授業料が安い。
  3. 講師が授業のペースを握るので、授業が遅れたり受験に間に合わなかったりすることがない。

やはり集団授業の最大のメリットは、ライバル同士刺激し合うことできることだと思います。 学校ののんびりしたペースを普通に感じてしまうと、受験までに勉強が間に合わなくなってしまいます。周りの環境は大事だったりします。

集団授業のデメリット
  1. 競争が激しすぎて、強くプレッシャーを感じてしまうことがある。
  2. 理解できなくても授業が進んでいくので、授業についていけなくなると取り戻すのが難しい。
  3. 授業中に質問しにくい。

集団授業のデメリットは、授業についていけないときの対応が難しいというところでしょう。 授業後に先生に質問をすることもできるのですが、なかなか質問をしにいけないという生徒もいるようです。

個別授業のメリット
  1. わからないときはその場で質問ができる。
  2. 講師が、生徒ひとりひとりに合った学習法を考えてくれる。
  3. 集団授業と違い、曜日や時間を生徒の都合に合わせて決められる。

個別授業のメリットは何よりも柔軟性です。時間も学習法も授業内容も、生徒に合わせてプロデュースすることできます。

個別授業のデメリット
  1. 競争意識が芽生えにくい。
  2. 集団授業に比べて授業料が高い。
  3. 講師の力量によるところが大きい。

個別授業のデメリットは、マイペースになりすぎることです。

集団授業を受けるなら

集団授業を受けようと思うのならば、「SAPIX」や「四谷大塚」、「日能研」などの大手を強くおすすめします。私が大手校の講師だからというわけではありません。断じてステマではありませんので!
大手の塾は中小の塾に比べると、情報量が桁違いに多いです。受験において情報というのは凄く重要で、多ければ多いほど良いです。
志望校の情報や最近の入試問題の傾向はもちろん、「○○中学に合格した生徒は、この時期にテストでこれくらいの成績をとっていた。」なんていうデータを持っていたりもします。 これは目標とする学校を選ぶ上で非常に重要ですし、大変参考になります。
(最近はこういったデータを、模試などを作っている業者に外部委託できるようになりました。ですので、中小の塾でも業者のデータを上手に使っている塾もあります。)

大手塾はカリキュラムやテストのスケジュールなんかも最適に組まれていて、担当講師による授業の質のムラも少ないです。 素晴らしい授業をする講師は確かに限られてはいますが、酷い授業をする講師に当たることは、よっぽど運が悪くなければありません。

ただ、大手の塾は上位校合格者をどれだけたくさん出したかをウリにする塾が多いため、超有名校に合格できるような生徒を優遇する傾向があります。 上のクラス程、優秀な講師が割り当てられやすいということです。なので、本当に良い授業を受けたいと思うならば、入塾テストやクラス替えテストで良い点数を取り続ける必要があります。

では、絶対に大手の塾に行くべきかというと、全くもってそんなことはありません。中小の塾の強みは、少人数の集団授業を受けることができることにあります。 私の個人的な意見としては、集団授業は5人~10人位の規模が最適だと思われます。生徒がお互いに刺激を与え合うこともでき、講師の目が教室全体に行き渡ります。 大手の塾では少なくとも15人以上のクラスになりますので、少人数制を希望するならば中小規模の塾を選ぶことになります。

ただ、中小の塾は大手と違い、クラスがレベル別に分けられていないことが多いです。普通授業のレベルは、生徒全体のレベルの真ん中くらいを目指して設定されます。 勉強のできる生徒にとっては物足りなさを感じることもありますし、勉強が遅れてしまっている生徒にとっては難しく感じてしまうかもしれません。
それともう一点。中小の塾の講師は、質のムラがかなりあります。すごく良い先生に当たることもありますし、どうしようもない講師に当たることもあります。正直なところ、これは運です。 ほとんどの講師は「生徒の目標を叶えてあげたい!」と思っていますが、適当な仕事をしている講師もいることは確かです。生徒のやる気が上がらず、成績も上がらないのならば、塾を変えることも考えるべきだと思います。

大手塾の集団授業
  1. 情報量が凄い!
  2. カリキュラムがしっかり組まれているため、酷い授業に当たることは稀。
  3. 成績が上の生徒が優遇される。
中小塾の集団授業
  1. 1クラスの人数が少ない。
  2. クラスがレベル別になっていない。
  3. 講師の質にムラがある。

個別授業を受けるなら

個別授業を受けるならば、1対1の授業であることを強くおすすめします。講師の目線から見て、生徒の得意不得意を見抜き、的確な学習指導をプランニングしていくのならば、1対1の授業である必要があります。 ただ、1対1の授業は授業料が高いというデメリットがあります。そこで、講師1人に対して生徒2人の1対2方式のことも少し書いておきます。

1対2方式でも、生徒2人の学年や教科を合わせてくれている塾は信頼できます。生徒2人が同じ学年で同じ教科を学習するならば、講師は共通でできる解説を2人一緒にまとめて解説し、問題演習などは生徒それぞれの質問に答えることができます。 しかし、生徒2人の学年や教科が違うと、解説も質問に対する対応も完全に別々になります。1対1の授業に比べて格段に授業の質が下がります。中には、学年も教科もバラバラで1対3の授業を組むなんていう塾もあります。 自主学習が得意な生徒や、自分でじっくり考えることが好きな生徒は1:3の授業も有効です。ですが、誰かが見ていないと勉強を進められない生徒や、とにかく質問をしたい生徒にはメリットはありません。

個別授業ならば、大手の塾でも小さな塾でもそれほど変わらないように思います。もちろん情報量は大手の方が多いですが、小さい塾だから情報が少ないとも限りません。 特に個別授業をウリにしている塾というのは、特化型の塾が多かったりします。「地域密着で定期試験の点数をあげる」ことに特化していたり、「特別な記憶法で暗記力アップ」を推していたり、「中学受験専門」なんていう塾もあります。 つまり、中学受験に特化した塾を選べば、塾の規模の大きさで優劣はほとんどありません。

【中学受験専門】個別指導塾ドクター

個別授業の最も難しい点は、「授業のレベルが講師の力量による」という部分です。良い先生に当たれば成績は大きく伸びますし、どうしようもない講師に当たれば目も当てられない結果になります。 生徒のことを心から考えてくれ、最適な学習プランを考えながら指導してくれる講師もいます。授業のほとんどを雑談で潰してしまう講師もいます。

また、講師の良し悪し以外にも、講師と生徒の相性という問題もあります。基本的に、生徒は「先生のことが好きだ。」と思っていれば勉強に取り組んでくれます。「先生のことが嫌いだ。」と思っていると、なかなか勉強に取り組めません。
物事を考える順番というのも人それぞれで、講師と生徒の思考回路が近い方が、生徒は「先生の説明はわかりやすい。」と感じるようです。

このあたりは完全に運になってしまうのですが、個別授業の場合、塾に希望を言えば講師を変えてもらえることもあります。生徒のやる気が上がらず、成績も不安なようならば塾に相談してみるべきだと思います。

個別授業
  1. 1対1であるべき。
  2. 1対2ならば、生徒2人の学年と教科を合わせてもらえるか確認する。
  3. 講師の質、講師と生徒の相性を見極める必要がある。

家庭教師という選択肢も

1対1ということに関して言えば、家庭教師という選択肢もアリです。家庭教師なら必ず1対1の個別授業です。さらに、家庭教師ならば家での学習ですので、授業の様子を少し感じ取ることができます。 講師と話をする機会も塾より多くなるので、学習の様子を聞くこともできます。家に来てもらうことに抵抗がなければ、是非検討してみるべきです。

家庭教師の講師は普通、学生のアルバイトであることが多いです。プロの講師ならば必ず中学受験に対応できるようにしていますが、アルバイト講師の中には中学受験に対応できない講師もいます。 ですので、必ず「中学受験コース」がある家庭教師派遣会社を選びましょう。

一番のおすすめは「集団授業+個別授業」

集団授業で士気を高め、個別授業でわからないところをサポートすれば万全です。ですので、「集団授業+個別授業」や「集団授業+家庭教師」はおすすめです。 費用が高額になるという制約があるのですが、個別授業や家庭教師を少しランクダウンするという選択肢もあります。

基本的なカリキュラムや学習プランは集団授業で組まれていますので、個別授業や家庭教師はあくまでもサポートです。 「わからないところの質問を受け付ける」という形であれば、1対2の個別授業や学生アルバイトの家庭教師でも対応できます。 ただし、サポートだからといって講師の見極めをしなくてよいというわけではありません。生徒の苦手を発見して、それに対応してくれる先生を探しましょう。

こちらは東京近郊のみですが、中学受験に対応している家庭教師派遣会社です。
家庭教師のノーバス

講師の学歴に惑わされない

スポーツにおいて、現役選手時代の活躍と監督としての優劣は必ずしも一致しません。勉強においても同様で、良い大学に行ったから教えるのも上手いとは限りません。 塾側は講師が高学歴であることを宣伝材料にしています。ですが、講師の資質において「学歴」というものはあまり意味を成しません。 生徒のことをよく考えて授業をしてくれているかどうか、生徒のやる気を引き出してくれているかどうかをしっかりと見極めましょう。

インターネットを利用した学習も

最近はインターネットを使った授業をするサービスも増えています。パソコンやタブレットを使って学習支援をするサービスです。カメラとマイクを使って1対1の授業を受けることも可能です。 これならば地方で家庭教師を派遣してもらえないなんてこともありませんし、家庭教師に支払う交通費も節約できます。実際に対面しなくても授業がスムーズに進められるような工夫もされています。 是非、塾+αの選択肢としてご検討ください。

こちらは中学受験コースもあるインターネット家庭教師サービスです。
インターネット家庭教師Netty

こちらは公立中高一貫受検に特化した映像授業です。
e点ネット塾 公立中高一貫受検対策

まとめ
  1. 中学受験に塾は絶対必要。
  2. 中学受験に特化した塾を選ぶ。
  3. 生徒の個性を見て、集団授業か個別授業(または家庭教師)かを選ぶ。
  4. 生徒のことをよく考えてくれる講師かどうかを見極める。

講師にとっても生徒との出会いは一期一会です。生徒が目標を達成した時の笑顔は正に宝物ですし、生徒から学ぶことも大変多いです。 みなさまに良い一期一会が訪れることを願います。長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク
  • 目次へ
  • 中学受験のための算数塾TOPページへ
  •