37歳でブラック企業の塾から転職した話

ブラック企業で働いているみなさんこんにちは。早速ですが、今すぐ転職活動を始めましょう。

私は37歳の時にブラック企業の学習塾から転職しました。転職先も学習塾です。
その結果、年収は100万円近くアップしましたし、年間休日は60日くらい増えました。控えめに言って、人生が変わりました

そのブラック塾では2年程働きましたが、もっと早く転職すれば良かったと思っています。今回の記事は、当時の経験を基に、ブラック塾で疲弊していた当時の自分に向けて書きたいと思います。

私は長い間塾業界で働きましたので、転職を考えている塾講師・塾教室長の方々に参考にしていただけると思います。また、37歳で転職したということで、30代で転職を考えている方々にも参考にしていただけると思います。
この記事を読むことで、あなたに人生を変える一歩を踏み出してもらえたら、私はとても嬉しいです。

やる気を搾取されてはいけない

塾の仕事はやりがいがあります。子どもたちの勉強を見ながら、子どもたちの成長に大きく関われます。そして、努力の末に生徒が志望校に合格した日には、それはもう涙が出るほど嬉しいものです。
ですから、多少勤務時間が長くても、休日が少なくても、夏期講習中に馬車馬のように働かされても、残業代が1銭たりとも払われなくても、我慢して働いてしまうのです。

やりがいがあるから、無理を言われても生徒のために頑張ってしまう。ですから、ブラック企業はそういった良い先生のやる気を搾取して儲けを得るのです

あなたのその「生徒たちを大切に思う気持ち」や「教育にかける情熱」を捧げる場所は、ブラック企業ではありません。健全な職場で、健全な形で捧げるべきです。適切な場所を探すべきです。
転職は消極的な「逃げ」ではありません。情熱を捧げる場所を探すという積極的な「攻め」です。

とはいえ、一歩を踏み出すには勇気が必要です。ですので、以下の5つのテーマで、不安に思っているあなたの背中を押したいと思います。

5つのテーマ
  1. 在職中でも転職活動はできる。
  2. まずは転職エージェントに登録して話を聞いてもらう。
  3. 職選びは妥協しない。
  4. 経験があれば需要はある。
  5. 引き止められても辞めればいい。

1,在職中でも転職活動はできる

今の仕事を続けながら転職活動をすることができます。うっかり口を滑らせなければ、転職活動をしていることが上司や同僚にバレることもありません。
新しい職場の内定をもらったあとに、ブラック企業に「辞めます」と言えば大丈夫です。

ブラック企業は拘束時間が長いので、採用面接を受けるための時間を作るのは確かに難しいです。それでも、少し自分に鞭打って頑張ってください。
1秒も時間を作れない場合は別ですが、転職活動を始める前に仕事を辞めてしまうことはおすすめしません。 収入源を失いお金がなくなってくると、余裕を失ってしまい、転職活動に焦りが生じます。焦って再びブラック企業に飛びついてしまっては本末転倒です

時間は意外とある

まず、週1日(または、月に何度か)の休みは丸々転職活動に使いました。酒を飲んだり、家でゆっくりと疲れを取るというのはお預けです。1日あれば3社か4社は面接に行けます。

次に、マストの仕事以外は手を抜きました。授業準備や教室運営に関する仕事は絶対にサボれませんが、報告業務や営業報告、営業目標の設定なんかはかなり手を抜きました。 たいした報酬をもらっていないのに、仕事の質を上げることがバカらしくなったというのもあります。

仕事の手を抜くと残業時間を減らせます。残業時間を減らすと、始業前の時間や就業後の時間を使えます。塾の仕事は14時始業が多いので、私は午前中に面接に行ったりしました。夜は帰宅が深夜12時を過ぎるので、朝は本気で辛いのですが頑張りました。

ストイックになる必要はない

ここまで読んで、在職中の転職活動は結構大変そうだなと思った方もいらっしゃるかもしれません。大丈夫です。実際にはそこまでストイックになる必要はありません。

私の転職活動期間は約2ヶ月でしたし、実際に面接に行った企業も4社か5社くらいでした。ですので、毎週毎週全てを我慢して転職活動に打ち込んだわけではありません。

この期間は戦略を考える期間、この期間は企業を探して応募する期間、この期間は面接に行く期間、この期間は最終面接の期間と、メリハリをつけて臨みました。メリハリをつけると、「企業からの返事待ちの期間」が生じるので、転職活動の休憩期間が取れたりします。

少し余談ですが、メリハリをつけたのにはもう一つ理由があります。内定を同時期にもらえるようにするためです。内定を頂いた場合、内定を受けるか辞退するか、できる限り早急にお返事をする必要があります。他の企業の面接の結果を待つ余裕はあまりありません。

2,まずは転職エージェントに登録して話を聞いてもらう

私は「転職活動をしよう!」と決意したら、その場で転職エージェントに登録しました。転職エージェントは完全無料ですし、リスクがなければ行動してみるべきだと思いましたし、良い企業に出会うことができなければ、転職活動をやめればいいくらいの気持ちでした。 とにもかくにも求人を見て、それから考えてもいいとも思ってました。

転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーにカウンセリングしてもらえます。ここで、今後の転職活動の戦略を立てることができました。併わせて、求人も紹介してもらえます。その中に良い企業が見つかれば、その場で応募することもできます。 最速だと、その場で面接の日程まで決まります。

何よりも、プロの方とお話をすることで自分の考えがまとまります。自分の中でもやもやしていたものを言語化して人に伝えることで、自分がどうしたいのか、どうするべきかをまとめることができます。

自分のアピールポイントを探す

キャリアアドバイザーとのカウンセリングの前に、履歴書と職務経歴書を作成します。ここで自分の強みやアピールポイントを探してくださいできる限り数字を入れられると良いです

例えば「売上げアップさせた」よりは、「売上げを昨年対比で〇〇%アップさせた」の方が良いです。「〇〇高校に10人合格させた」や、「塾講師経験10年」などです。

強みは多いにこしたことはありませんが、1つでも戦えます。まずは1つ、自分の強みを探してください。

その上でキャリアドバイザーとカウンセリングをして、内容をブラッシュアップします。

なお、場合によっては「ご案内できる求人がないため、カウンセリングはできません。」と、カウンセリングそのものを断られてしまうこともあります。私は2つの転職エージェントに登録し、片方からはカウンセリングを断られました。

カウンセリングはしてもらった方が良いですが、必須ではありません。自分の強みを自分で見つけられたのならば大丈夫です。カンセリングを断られても、求人は見られますし、問題なく応募もできます。

3,職選びは妥協しない

戦略が立てられたら、実際に求人を探し、応募します。

さて、ここで応募する企業は厳選しましょう。こだわるポイント、こだわらないポイントをしっかりと考えて厳選してください。
あなたはブラックな企業で働いてきたのです。ブラック企業センセーの感度を最大にして探しましょう

「アットホームな職場です」や、「みなし残業代月〇〇時間を含む(残業はほとんどありません)」なんて求人は全て無視です。「年間休日105日」なんて話になりません。
「週休二日制」は、月に1回以上週休二日の週があるという意味です。必ず、「完全週休二日制」と書いてあるか確認してください。

そうして厳選された求人にどんどんと応募しましょう。応募する数は重要ではありませんが、私の場合は7社程度応募しました。

選考中も相手をよく見極める

日本はなぜか「働かせてもらう」というスタンスで面接に臨むことを吉とする傾向がありますが、そんな意識は今すぐ消し去ってください。
あなたはブラック企業から逃げてきたのではありません。自分の情熱を捧げるための場所を探しに来たのですその価値がある企業かどうか、こちらが見定めるつもりで面接に臨んでください

私の場合は、応募後に2社ほど選考辞退しました。私のブラック企業センサーがビビビッときたからです。

まず1社は、手書きの履歴書を求められました。既にパソコンで作成した履歴書はお送りしていました。入社後も無駄な作業を押し付けられそうな気がしたので、面接の前に選考を辞退しました。

もう1社は、一次面接の際に、面接官に「自分はパソコンとか苦手だから、今後はショートメールでメッセージを送ってほしい。」と、言われました。
一次面接の面接官は、入社後に直接の上司になる可能性があります。効率化とは無縁な上司の下では働けないと思い、二次面接の前に選考を辞退しました。

求人票の曖昧な部分は質問する

「面接では、待遇に関する質問は印象が悪い。」というアドバイスをする人もいますが、確認すべきところは面接中に確認すべきです
私は一次面接の際にはっきりと質問していました。「求人票に夏期合宿があると記載がありましたが、これはどういったもので、どういった勤務体系になりますでしょうか。」といった形です。

それが原因で不採用となるのであれば、縁がなかったということで諦めようと思っていました。縁がないなら早く決着をつけたいと思い、早い段階である一次面接で質問をしていました。 実際のところは分かりませんが、これが原因で不採用となったところはないと思いまします。

一点注意としては、待遇に関することばかり質問するのは絶対にダメです。というよりは、待遇面だけにしか興味がないということが危険です。面接に行く際は、しっかりとその企業に興味を持って臨むべきです。経営理念や仕事感に関する質問もぶつけるべきです。

とにかく焦らないこと

在職中に転職活動をしているのであれば、転職活動が失敗しても食いっぱぐれることはありません。ですので、内定欲しさに焦ってはいけません

自分のやりがいを存分に発揮できる場所を求め、企業もあなたを求め、相思相愛になった場合に決断するべきです
結果を焦ってミスマッチとなれば、あなたにとっても、企業にとっても良いことはありません。

「ワガママを言っていたら雇ってもらえない。」という人もいますが、そもそも「雇ってもらう」という感覚が間違っています。自分の人生の大切な時間と情熱を売るのです。売る相手は選ぶべきです。
新天地探しは存分にこだわってください

4,経験があれば需要はある

ただ、ブラック企業で働いているとメンタルがやられて自己肯定感が薄れてくるので、「自分なんかを必要としてくれる企業なんてあるのだろうか。」と心配する方も多いと思います。私もそうでした。

結論としては、大丈夫です。に向き合えば、あなたに興味を持ってくれる企業が必ずあります。 面接をしていく中で、自分のコンプレックスが、企業にとっては重視するポイントではなかったと感じることが多くありました。その辺りの話を少し深堀りします。

転職活動に関して、私には不利な条件が山程ありました。以下にいくつかを挙げてみます。

私が不利だった点
  1. 37歳である。
  2. 大学に行ってない。
  3. 35歳まで非正規雇用だった。
  4. 転職希望の理由が積極的な理由ではない。

上のリスト、結構すごくないですか?
一つひとつ解説していきます。

37歳である

転職というのは、年齢が高ければ高いほど不利と言われています。「転職〇〇歳限界説」という言葉もあるので検索してみてください。

確かに求人を眺めていると、年齢制限があったりします。ただ、厳密に〇〇歳までと決めているわけではないようです。
さすがに「28歳まで」や「30歳まで」の求人には応募しませんでしたが、私は「35歳まで」という求人には気にせずに応募しました。 全く問題なく書類選考は通りましたし、面接でも年齢が話題に上がることはありませんでした。

私が37歳で転職できたので、少なくとも37歳までは限界ではないようです

大学に行ってない

私、実は最終学歴が専門学校卒で、大学に行っていません。大学に行っていないのに教育業界で働くのって、ものすごい不利な条件ですよ

塾の求人はどれを見ても必ず「大卒以上」と書いてあります。ですが、全く無視して応募しました。結果、全然問題ありませんでした。ある程度の年齢になると、学歴よりも実務経験が重視されるようです

ただ、面接では結構ツッコまれました。ですが、不利な条件には事前に準備した武器で戦いました。職務経歴書を作る時に考えた、強みとアピールポイントです。私の場合は、「学歴はこれまでの経験と実績でカバーできる」で貫き通しました。

なんと、ある企業の方からは、「あきらめずに挑戦する姿勢が素晴らしい!」と、褒めていただきました。この企業からの内定は辞退してしまったのですが、あの場で褒めていただいたことは、今でも大きな力になっています。本当にありがたかったです。

35歳まで非正規雇用だった

私はずっと塾講師として働いていたのですが、35歳までは非正規雇用でした。私にとってはこれが最大のコンプレックスで、転職活動をするかどうか悩んだ一番のポイントでした。
結論としては、全く問題ありませんでした。面接で話題に上がったことはありませんし、むしろ非正規雇用の時の実績も評価してもらえました。私が悩んでいたことなんて、こんなに小さなものだったんだということに気づきました

転職希望の理由が積極的な理由ではない

転職の理由は、面接で必ず聞かれます。答えを必ず準備する必要があります。ここで私は、ブラック企業からの脱却を転職理由として答えるかどうかで悩みました。
なぜなら、「転職理由は積極的な理由であるべき」だからです。

「人間関係がうまくいかなかった」や、「給料が安いから」などの、消極的な理由は好印象を持たれません。「キャリアアップしたい」や、「自分のやりたいことを実現したい」などの、積極的な理由が好まれます。

結論としては、「ブラック企業からの脱却」を転職理由としてはっきりと言うことに決めました。理由は、十分に説得力のある転職理由だと思ったからです

面接の際に、「この仕事を長く続けたいと思っていますが、現在は月120時間以上のサービス残業をしていて、体が持たないと思っています。」という話をすると、全員が納得してくださいました。 ここでやんわりと「長く続けたい」というアピールしたのもポイントだったりします(細かい)。

弱みは強みで打ち消せる

私は非正規雇用の時期が長かったですが、それでも転職活動時点で10年以上塾講師を続けていました。これが転職活動での武器になりました。「経験」というのは本当に強い武器だと思いました。 こんな不利な条件だらけの私でも、書類選考はほとんど通りましたし、内定も2社からいただきました。

私の場合のアピールポイントは「経験」でしたが、他のアピールポイントでも勝負できるはずです。自信を持って、自分の強みをアピールしてほしいです。

5,引き止められても辞めればいい

ブラック企業に辞めることを伝えると、引き止められる可能性が高いです。引き止めパターンは以下のパターンです。

引き止めの2つのパターン
  1. パターン1,好条件を提示してくる。
  2. パターン2,人格を否定してくる。

好条件を提示してくるパターン

辞めることを伝えると、突然「月給を○○円アップする」と言われたり、「残業を減らす」と言わたりします。こんな言葉に惑わされてはいけません。なぜなら、そんな約束は果たされないからです。

今まで散々好き放題やってきたブラック企業が、突然心を入れ替えるなんてことはありません。むしろ、条件に釣られて転職をやめてしまうと、その後「あいつはここを辞めようとしたやつ」というレッテルを貼られて仕事をすることになります。それは地獄です。

どんな好条件を提示されても、鉄の意志で退職してください

人格を否定してくる

ブラック企業はブラック企業なので、平気で人格を否定しにきます。「ここで頑張れないやつは他に行ってもダメに決まってる」や、「すぐに辞めるやつはダメなやつだ」や、「生徒を見捨てるなんて最低だ」といったことを言ってきます。
これらは暴言ですまともに聞いてはいけません

ここで頑張れないのはブラック企業だからです。あなたのせいではありません。
そもそも、「他に行ってもダメに決まっている」という根拠は何でしょう。その発言者に、いくつの企業の経験があるというのでしょうか。

すぐに辞めるのはブラック企業だからです。あなたのせいではありません。
周りからも「3年は続けろ」と、言われるかもしれません。ですが、「3年」という数字に意味はありません。

ブラック企業を擁護するつもりはありませんが、正直なところ、私も最初の1年はものすごく勉強になりました。その後はただ疲弊していくだけでした。
私は入社1年の時点で転職すべきだったと、今では思っています。

生徒を見捨てることになったのはブラック企業だからです。あなたのせいではありません。
正直、生徒のことを考えると本当に苦しいです。本当に申し訳ない気持ちになると思いますが、その優しさと情熱は、これから新しく出会うことになるより多くの生徒に注いでください

ブラック企業に納得させる必要はない

中には、「退職届なんて受け取らない」と言われることもあるようです。ちなみに、「退職届を受け取らない」ことはできません。これは「届け」であって「願い」ではありません。こちらからの意思表示であり、通告です。
円満退職が最適解ですが、それを拒まれるようであれば、専門家や労働基準監督署の力を借りてでも退職しましょう

自分は甘えているだけだと思っていないか

ブラック企業に勤めていると、正常は判断ができなくなってしまいます。
「これくらいのサービス残業はみんなやっている。自分は甘えているだけ。」と思ってしまいます。

私も働いている当時は、「これくらいはブラックとは言えない。」と、思っていました。今振り返れば完全なブラック企業でした。ドブラックです。
実際にどのような感じだったかは、別の記事でまとめようと思います。

まとめ

今回は5つのテーマに焦点を当てて解説しました。振り返ります。

5つのテーマ
  1. 在職中でも転職活動はできる。
  2. まずは転職エージェントに登録して話を聞いてもらう。
  3. 職選びは妥協しない。
  4. 経験があれば需要はある。
  5. 引き止められても辞めればいい。

一歩を踏み出すのには勇気が必要ですよね。ですが、転職活動は在職中に行えばリスクもありません。心配や不安を乗り越えて、まずは転職エージェントに登録してみましょう。

まず一歩を踏み出してみてください。その勇気があなたの人生を大きく変えるかもしれません私の人生は大きく変わりました

この記事があなたの背中を押すことができたなら、私はとても嬉しいです。

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