塾講師の向き不向きを判断する4つのチェックリスト

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大学生のアルバイトとして、塾講師の人気は高いです。やってみようかなと思っている人も多いのではないでしょうか。

ですが、中には
「自分に塾講師が務まるだろうか。」
「自分は塾講師に向いていないのではないだろうか。」
と、心配に思っている人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、「塾講師に向かない人」と「塾講師に向いている人」を、それぞれリストにしました

基本的には、小学生や中学生を対象とした塾でのアルバイトを考えている大学生に向けて書いていきます。ですが、これから正社員で塾講師として働こうかと思っている方にも参考になると思います。

このウェブサイト「中学受験のための算数塾」を見ていただければわかる通り、私は塾講師の仕事をしていました。 集団塾と個別塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。
かれこれ20年以上、塾業界で働きました。

アルバイトとして塾講師もしましたし、教室長としてアルバイトの講師に授業をお任せしてもいました。

そういった経験を基に解説していきますので、あなたの参考になればとても嬉しいです。

塾講師に向かない人リスト

では、早速塾講師に向かない人をリストにしてみます。

塾講師に向かない人リスト
  1. あまり勉強しなくても点数が取れてしまう人。
  2. 勉強が嫌いな人。
  3. 子どもが嫌いな人。
  4. 多くのことに興味を持てない人。

1つずつ解説していきます。

1,あまり勉強しなくても点数が取れてしまう人

これは結構勘違いされやすのですが、頭の良い人が塾講師に向いているわけではありません。むしろ、頭が良すぎて、勉強せずとも点数が取れてしまう人は塾講師には向きません

自分ができるようになることと、他人にできるようにさせることとの間には大きな壁があるのです

天才肌の人は、生徒が分からなく困っていても、その生徒がなぜ分からないかが分からないのです。天才肌の人から見れば、そこはビャーっと考えて、ビューっと解けば答えが分かるのです。
ですので、その発想や思考のプロセスを言語化して人に伝えることができません。

スポーツ界で天才と言われた選手が、コーチや監督としては良い仕事ができなかったりするのと同じ原理です。

学歴は関係ない

塾講師は学歴を求められるイメージがありますが、向き不向きという点では学歴はほとんど関係ありません

バイトの面接の時に、少し有利不利があるくらいです。ただ、多くの塾ではアルバイト講師用の学力テストを用意しています。そのテストで点数が取れれば問題ありません。

テストと聞いて不安に思ってしまった人もいるかもしれませんが、レベルとしては「公立の高校入試+α」といった内容です。高校の触りの部分までの範囲であることが多いです。基本問題ばかりで、難しい内容ではありません。

実際、私自身が大学に行っていません。それでも20年以上塾で働きました。そういう理由もあって、採用する側になったときも、学歴は全く採用基準にしませんでした。

2,勉強が嫌いな人

勉強が嫌いなのに塾講師になろうと思う人はいないかもしれませんが、一応軽く深堀りしておきます。

生徒の勉強の成績を上げる一番の近道は、生徒に勉強を好きになってもらうことです。生徒が勉強を好きになれば、勉強に積極的に取り組むようになり、自然と勉強時間が増え、結果として成績が上がります。

入試のその先の人生のことを考えても、成績が上がる形としてはこの形がベストです。塾講師が目指す、生徒のベストな状況です。

しかし、講師本人が勉強が嫌いでは、生徒に勉強の魅力を伝えることはできません。つまり、ベストな状況を目指すことが不可能となってしまいます。

3,子どもが嫌いな人

生徒の行動を引き出す方法として、講師である自分を好きになってもらうというものがあります。

生徒は、好きな先生の言うことであれば、多少面倒なことでも取り組んでくれます逆に嫌いな先生に言われたことには絶対に取り組もうとしません

生徒に好きになってもらおうと媚びを売るのはいけませんが、生徒に嫌いになられてしまうと指導は難しいです。相手に好いてもらうには、まずは自分が相手を好きになることです。そういう意味で、子どもが嫌いな人は塾講師には向きません。

4、多くのことに興味を持てない人

塾講師は学校の勉強を教える仕事ではあるのですが、学校の勉強以外の知識を使うことも非常に多いです。後ほど詳しく解説しますが、学校の勉強一辺倒では生徒には興味をもってもらえません

実際にあなたが今まで受けてきた授業で、教科書の内容だけを話す先生の授業には興味を持てなかったと思います。雑談も含め、いろいろな知識を披露してくれる先生の方が面白かったと思います。

塾講師に向かない人まとめ

もう一度塾講師に向かない人リストを振り返ってみましょう。

塾講師に向かない人リスト
  1. あまり勉強しなくても点数が取れてしまう人。
  2. 勉強が嫌いな人。
  3. 子どもが嫌いな人。
  4. 多くのことに興味を持てない人。

上記リストのうち、1つでも当てはまった場合は塾講師には向いていません。特段の理由がない限り、別のアルバイトを探すべきです。

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  • 塾講師に向いている人リスト

    続けて、塾講師に向いている人をリストにしてみます。

    塾講師に向いている人リスト
    1. 子どもが好きな人。
    2. 努力して成績を上げた人。
    3. 知識の幅が広い人。
    4. 自分の夢を持っている人。

    1つずつ解説していきます。

    1,子どもが好きな人

    先程少し書きましたが、生徒に自分を好きになってもらうためには、まずは自分が生徒たちを好きになる必要があります。そういった意味で、子どもが好きということは塾講師にとっては重要な資質です。

    これに加えて、好きなことについてはよく考えるという点も重要です。塾は他の業種と比べて少し特殊で、お金を支払うお客様と、実際に接するお客様が違う人物なのです。ですので、保護者と生徒双方の満足度を上げる必要があります。

    そして、大学生の塾講師に求められることは、主には生徒の満足度を上げることになります。楽しい授業をし、生徒をやる気にさせ、結果を出させてあげることですそのためには多くのことを考える必要がありますし、生徒それぞれに対してのアイデアを出す必要があります

    生徒のことを考えている時間が長いほど、アイデアや解決策が出てくる可能性が上がります。ですから、塾講師には生徒のことを好きでいてほしいのです。

    2,努力して成績を上げた人

    小学生や中学生の多くは、まだ勉強のやり方がよく分かっていません。学校の授業を受けて、学校で出された宿題をするだけの受け身の勉強しか経験していない生徒が多いです。ですから、正しい努力の仕方を教えてあげる必要があります。

    もともと勉強が得意ではなく、努力をして成績を上げた人というのは、そういった正しい努力に関するノウハウを持っています。おそらく、模試や定期テストの度に試行錯誤して、どの努力が点数に結びついて、どの努力が結果に結びつかなかったのかを考えながら勉強してきたと思います。それを生徒たちに言語化して教えてほしいのです。

    こういったことは、天才肌の人にはできません。ですから、天才肌の人よりも、努力をして成績を上げてきた人のほうが塾講師に向いているのです

    3,知識の幅が広い人

    保護者は生徒の成績が上がることを期待して塾に入れます。ですから、保護者はテストで点数が取れる勉強を塾でみっちりやってほしいと思っています。ですが、生徒からしてみればそれは息が詰まりますし、何よりも面白くありません。

    そんなわけで、授業中には雑談を挟んだりします。この雑談はただの笑い話であってもよいのですが、できれば興味深いお話ができると良いです。funnyよりもinterestingであるほうが好ましいです。特に小学生や中学生というのは、あなたが思っている以上に狭い世界の中で生きています。 少しでも外の世界の知識を生徒に与えてほしいですですから、いろいろな方面に興味があり、人に語れる知識を持っている人は塾講師に向いています。授業中の雑談に関しては、また他の記事で詳しくまとめようと思います。

    外の世界のことを知ってもらうことは、生徒の成績アップにもつながります。多くのことを知れば、その中から生徒が将来やってみたいことに出会うかもしれないからです少し遠回りにはなるのですが、教育の本質の部分に関わっていることでもあります

    ※この辺りのことは「子どもが勉強したがらない!勉強のやる気アップのポイントはたった1つだけ」という記事をnoteにまとめてあります。 興味があればぜひ読んでみてください(有料記事ですが、大事な部分は無料で閲覧できます)。

    4,自分の夢を持っている人

    子どもというのは、大人の姿をよく見ているものです。特に思春期の子どもたちは、大人たちをよく観察して、その大人たちに失望し、そして反抗期を迎えるのです。

    子どもたちは大学生くらいの年齢の人間と接することはほとんどありません。もっと上の世代であれば、親や教師などと関わりあいます。しかし、大学生の年代と関わるのは、塾講師くらいではないでしょうか。

    ですから、生徒たちにとっての大学生像は、あなたちということになります。反抗期を迎えた子どもたちにとっては、大学生のお兄さんお姉さんは救いだったりします。あなたにもそんな経験があると思います。

    その子どもたちには、夢を持って努力をしているあなたの背中を見せてあげたいのです。そのようなあなたの姿は、生徒たちには眩しく見えるものです。そして、生徒自身も「夢に向かって頑張れる人間でありたい。」と思うようになるのです。

    先ほど紹介した「子どもが勉強したがらない!勉強のやる気アップのポイントはたった1つだけ」にも書いたのですが、子どもたちは将来やりたいことやなりたいものを見つけると、積極的に勉強に取り組むようになります。 そのきっかけを作ってあげられるのが、自分の夢を持って頑張っているあなたなのです。

    塾講師に向いている人まとめ

    もう一度塾講師に向いている人リストを振り返ってみましょう。

    塾講師に向いている人リスト
    1. 子どもが好きな人。
    2. 努力して成績を上げた人。
    3. 知識の幅が広い人。
    4. 自分の夢を持っている人。

    上のリストのうち、1つでも当てはまるのであれば塾講師に向いています。3つ当てはまるのならば今すぐ塾講師をやってみるべきです。4つとも当てはまっているようであれば、あなたにとって塾講師は天職です。

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  • 最後に

    塾講師というのは、子どもたちの未来に関わることのできる、本当にやりがいのある仕事です。やりがいに関しては他のアルバイトと比べても、群を抜いてヤバいです。生徒が志望校に合格して校舎を去っていく際の感動を、ぜひあなたにも体感してもらいたいと思っています。

    この記事がきっかけであなたが塾講師のアルバイトを始め、その経験があなたを一歩前進させる原動力となったのならば、私はとても嬉しいです。

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