母親がフリーランスとして頑張るべき4つの理由
子供のためにフリーランスになるという選択肢
以前書いた「母親が仕事を頑張るべき2つの理由」という記事で、「母親が頑張っているご家庭は、子どもも頑張る傾向がある」という話を書きました。今回の記事はその続きの記事となりますが、この記事単体で読んでいただいても問題ありません。もし興味があれば、以前の記事も読んでみてください。
母親が仕事を頑張るべき2つの理由
母親が仕事を頑張ることで、子どもに良い影響を与えることができます。母親の仕事と子どもの成長について解説します。
その記事で解説をした、母親が仕事を頑張るべき2つの理由はこちらです。
このウェブサイト「中学受験のための算数塾」を見ていただければわかる通り、私は塾講師の仕事をしていました。集団塾と個別塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。
かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
多くの母子を見てきた経験を基に、母親は仕事を頑張るべきだと思っています。
「正社員として働く母親が時間の制約を乗り越える方法」という記事で、親子そろってのステップアップを目指すのならば、派遣やパートよりも正社員を目指すべきだと書きました。
正社員として働く母親が時間の制約を乗り越える方法
母親が仕事を頑張ることは、子どもの成長につながります。特に、母親が正社員として働くことについて解説します。
働くというと、ついつい「正規雇用か非正規雇用か」の二択にしてしまいがちですが、フリーランスとして働くということも選択肢に入れるべきです。
「フリーランス」と聞くと、以下のようなことを思われる方も多いと思います。
「自分にはアピールできるスキルがないから難しいのではないか。」
「自分で仕事を取ってくることができるだろうか。」
「給料が安定しないのではないか。」
「怪しい仕事をつかまされるんじゃないか。」
確かに、フリーランスとして働くことにはデメリットもあります。
一方で、子どもを持つ母親にとってはメリットも多いです。
この記事では、「子どもの成長」を軸に、母親がフリーランスとして働くことのメリットやデメリットを解説します。また、フリーランスとして働くためには、具体的にどうすればよいかを解説します。
この記事は、子どもに高度な教育を受けさせたいと思っているお母さんを対象に書いていきます。「中学受験をさせたい」「難関高校へ合格させたい」「将来的には難関大学に挑戦させたい」と考えているご家庭を対象とします。
なお、人口比率上「母親」を対象にお話ししていきますが、ご家庭によっては「父親」が対象になると思います。
記事の前半まで読んでいただければ、フリーランスとして働くメリットを知っていただけます。最後まで読んでいただければ、フリーランスとして仕事を始める際の参考にしていただけると思います。
あなたの参考になれば、とても嬉しいです。
フリーランスのメリット
フリーランスとして働くメリットとしては、以下の4つが挙げられます。
そして、このメリットこそが、母親がフリーランスとして頑張るべき4つの理由となります。
1,スキルが上がるほど報酬単価が高くなる
正規雇用であっても非正規雇用であっても、基本的には働いた「時間」に対して給料が支払われます。もちろん高いスキルを持っていたほうが、入社時に提示される給料は高くなります。
しかし、入社後は劇的に給料が上がることは稀です。
一方、フリーランスは基本的に「成果」に対して報酬が支払われます。努力をしてスキルを上げれば、次の仕事から報酬額が変わってきます。
特に、システム開発やWebデザインの分野は報酬単価が高く、既にプログラミング等の知識があれば一層有利です。
2,スキルアップやキャリアアップできる
あまり専門知識を必要としない仕事の依頼を出している企業もあります。報酬単価は安いのですが、そういった仕事から最初の一歩を踏み出し、仕事をしながら勉強をしてスキルアップを目指すこともできます。
仕事をこなすこと自体が勉強になるとも言えます。
スキルアップが直接報酬額アップにつながるため、勉強のやる気も高くなります。
真摯に仕事に取り組んでいけば、企業からの信頼も得られ、自分自身のブランドを高めることができます。自分というブランドを高めることが、キャリアアップと同義になります。
3,働く時間が自由
正社員やアルバイトと違い、フリーランスは時間に縛られることがほとんどありません。
1日のスケジュールを、子どもや家庭の都合に合わせて作ることができます。また、受ける仕事の量を調整することもできますので、時期によって仕事にかける時間と家庭にかける時間のバランスを取ることもできます。
入学式や卒業式などの大事なイベントにも出席できますし、会社に申請して休みを取る必要もありません。夏休み等の子どもの長期休暇をどうするかも、あまり悩む必要がありません。
4,在宅で仕事をすれば、子どものそばで仕事ができる
「転塾を考えるときにやるべき3つのこと」の記事でも書いたのですが、塾や学校に行かせるだけでは子どもの成績は上がりません。成績アップにはご家庭の協力が絶対に必要です。
受験や勉強について、母親自身が知識を持っておくために、調べたり勉強したりする必要もあります。
また、子どもの年齢によっては、家に帰ってきた時に誰もいないという状況にストレスを感じてしまうかもしれません。
こういった問題も、フリーランスであればすべて解決します。 更に、子どもが勉強をしているそばで仕事をすることもできますので、子どもの勉強の様子をうかがうこともできます。子どもが小学生の場合は、近くに親がいたほうが安心して勉強に取り組めることも多いです。
また、子どもからもお母さんが頑張って仕事(または勉強)をしている様子を感じることができます。
子どもが大きくなってくると、だんだんと親をジャマもの扱いするようになってきますが、子どもは思った以上に親の姿を観察しています。
そして、思った以上に親の価値観を受け継いでいるものです。
このあたりの話は、「母親が仕事を頑張るべき2つの理由」の記事の中で詳しく書きました。
中学受験を控える小学6年生の生徒の母親が、一級建築士の試験合格を目指すエピソードです。もし興味があれば、ぜひ読んでみてください。
フリーランスのデメリット
フリーランスとして働くことのデメリットとしては、以下の4つが挙げられます。
1,給料が安定しない
フリーランスは「成果」に対して報酬が支払われるため、どんなに時間をかけても「結果」が出なければ報酬は出ません。
会社員と違い、とりあえず決められた時間仕事をすれば決まった給料が支払われるわけではありません。翌月には収入が0円になるというリスクもあります。
これがフリーランスの最大のデメリットだと私は思っています。
これに関しては、パートナーが正社員で給料が安定しているのであれば、それほど大きな問題とはならないでしょう。
パートナーも自営業やフリーランスだった場合も、会社員の給料以上に稼げていれば問題ないでしょう。
余裕がある時にしっかりと貯蓄をしておけば大丈夫ですし、2人そろって急に収入が0円になるなんてことはまずないでしょう。
2,仕事の選定が必要になる
「企業から仕事を取ってくるなんて難しのではないか。」と、思われる方もいらっしゃると思いますが、クラウドソーシングを利用すれば簡単です。
クラウドソーシングとは、ものすごく簡単に説明をすると、個人や企業が不特定多数の人々に仕事を依頼し、それを受けて仕事をするというものです。
クラウドソーシングの仕事を斡旋しているサービスがあるので、そのサイトに行って、自分ができそうな仕事を見つけて応募するだけです。
ただ、仕事を発注する側が報酬額を設定しているため、労力に合った報酬になっているかを見極める必要があります。
はじめのうちは、労力に合わない安い仕事を受けてしまうかもしれませんが、仕事をこなしてるうちに相場がわかってきます。
相場がわかってくれば、逆に明らかに報酬が高すぎる怪しい仕事も見抜けるようになりますので、騙される心配もありません。
仕事も、専門性の高いものから、比較的誰にでもできるものまで幅広くそろっています。
なかには、「子育ての経験を記事にしてほしい」といった依頼もあります。まずはどんな仕事があるのか確かめてみてください。
- クラウドソーシング
「Craudiaクラウディア 」は会員数100万人以上のクラウドソーシング型ビジネスマッチングサービスです。どんな仕事があるか、まずは覗いてみてください。
3,スキルが無いと報酬単価が低い
たとえば、専門性の低い記事のライティングの仕事ですと、1文字あたり1円という低報酬だったりします。こういった低報酬の仕事を続けていくことは現実的ではありません。そもそも、スキルアップにもキャリアアップにもなりません。
はじめは、低報酬でも自分にできる仕事を受注していくことになりますが、常に「仕事をしながらスキルアップすること」を考えましょう。
例としては、自分が書ける記事ライティングの仕事をこなしながら記事の書く技術を磨いていき、そのかたわらでWebデザインの勉強をします。
いずれWebデザインの仕事も受けながら勉強を続け、プログラミングの勉強をします。
この頃には選択肢は大きく広がっていて、より報酬の高い仕事を受けられるようにもなりますし、自分のホームページやブログを運営して収益を得ることもできます。
仕事も勉強も家のことも子どものこともと、もちろん大変だと思います。ただ、会社員として働くことも同様に大変です。
しかも、このようにお母さんが頑張っている姿というのは、子どもには大きなインパクトとなり、価値観を形作ります。挑戦する価値のある労力だと思います。
ちなみに、はじめは仕事をセーブして、みっちりと勉強に取り組むという方法もあります。例えば、報酬単価の高いシステム開発等の仕事を取るために、まずは仕事量を抑えて、プログラミングをみっちり勉強してしまいます。
プログラミングというと、すごく難しいのではないかと思われるかもしれませんが、しっかりと勉強をすれば大丈夫です。
初心者であっても、500時間から600時間ほど勉強すれば、ある程度仕事で使えるスキルが身につきます。1日4時間勉強すれば、4ヶ月から5ヶ月です。本を数冊買って、あとはネット検索を駆使すれば独学でも勉強できます。その場合はほとんどお金もかかりません。
ちょっときついかもしれませんが、前述の一級建築士を目指したお母さんに比べれば全然楽勝だと思います。このお母さんのように子どもが受験生であれば、励まし合いながら勉強することもできます。
効率よく勉強して、より早くスキルを習得したいということであれば、プログラミングスクールを利用するという方法もあります。お金はかかりますが、独学で勉強するよりも遥かにスムーズにスキルアップできます。
プログラミングスクールにはいろいろなコースがあり、「初心者からフリーランスを目指す」といったコースを用意しているスクールもあります。
また、完全オンラインのスクールも多く、わざわざ通う必要もありません。初心者すぎて何もわからない場合も、「何を勉強すべきか」をカウンセリングしてくれるスクールもあります。
多くのスクールでは無料体験を用意していますので、プログラミングスクールを利用してスキルアップを目指そうということであれば、ぜひ一度体験してみてください。
- オンラインプログラミングスクール
TechAcademy [テックアカデミー] は、オンラインに特化したプログラミングスクールです。フリーランスコースや副業コースもあります。無料体験もできるようなので、興味があれば体験してみてください。
4,確定申告をする必要がある
会社員であれば、会社がすべてやってくれるため、確定申告の必要はありません。
しかし、フリーランスであれば、1年に1回、確定申告をする必要があります。
確定申告と聞くと、難しいというイメージがあるかもしれませんが、実はすごく簡単です。Webページ上で収入等を入力すると、他の項目は自動計算で入力されます。 税務に関する特別な知識はほとんど必要ありません。
節税をしようと思ったら「青色申告」をする必要があります。青色申告では、「複式簿記」という方式で帳簿をつける必要がありますが、会計ソフトを使えばこれも自動で作成してくれます。実際に私も青色申告をしていますが、複式簿記に関する知識はゼロです。
確定申告をするようになると、節税について考えるようになります。税に関する知識が増えるという意味では、確定申告をしなくてはならないことは、メリットとも言えるかもしれません。
まとめ
フリーランスとして働くには、乗り越えなければならない壁があることも確かです。
ですが、子どもを持つ母親にとっては、魅力的なメリットも多いです。
子どもと励まし合いながら、一緒に勉強をすることもできます。
親子そろってステップアップできれば、それはとても素敵なことだと思います。
もし、この記事がそのきっかけとなれたのならば、とても嬉しいです。
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