【失敗回避】塾講師をするなら集団授業か個別授業か

塾講師のアルバイトをしようと思った時に、集団の塾で教えるか、個別の塾で教えるか、迷ってしまう方もいるでしょう。

私個人としては集団授業を担当することをおすすめしますが、どちらが良いかというのはその人の個性や特性によります

そこでこの記事では、集団授業の塾講師と個別授業の塾講師のそれぞれのメリット・デメリットを解説していきます。自分にはどちらが合っているかを見極める参考にしてください。

基本的には、小学生や中学生を対象とした塾でのアルバイトを考えている大学生に向けて書いていきます。ですが、これから正社員で塾講師として働こうかと思っている方にも参考になると思います。

このウェブサイト「中学受験のための算数塾」を見ていただければわかる通り、私は塾講師の仕事をしていました。 集団塾と個別塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。
かれこれ20年以上、塾業界で働きました。

アルバイトとして塾講師もしましたし、教室長としてアルバイトの講師に授業をお任せしてもいました。

そういった経験を基に解説していきますので、あなたの参考になればとても嬉しいです。

集団授業の塾講師のメリット

では、早速集団授業の塾講師のメリットをリストにしてみます。

集団授業の塾講師のメリット
  1. 時給が高い。
  2. 授業準備と授業後報告が個別授業よりも楽。
  3. 人前で話すことに慣れる。
  4. カリキュラム通りに授業を進めやすい。

1つずつ解説していきます。

1,給料が高い

塾講師のアルバイトの場合は、集団授業の方が個別授業よりもずっと時給が高いです。体感的には1.5倍くらい高いです。なお、正社員の場合は集団授業も個別授業もほとんど給料に差はありません。

単純に給料のことだけを考えるのであれば、集団授業一択となります。

2,授業準備と授業後報告が個別授業よりも楽

これは結構勘違いされやすいのですが、集団授業の方が授業準備がずっと楽です。体感的には2倍くらい楽です。

集団授業は1コマの授業で、1つの授業しかしません。対して、個別の授業は1コマの授業で2人、または3人に授業をする必要があります。ですので、集団授業の方が授業前の準備も、授業後の報告作業も圧倒的に楽なのです

ただ、集団授業の方が授業の構成や板書計画をしっかりと考える必要があります。個別授業とは違う種類の難しさはあります。

3,人前で話すことに慣れる

集団授業のアルバイトは、一番最初の授業はガチガチに緊張すると思います。頑張ってください!

ただ、それも最初だけです。10分くらい授業をやっていれば、だんだん緊張がほぐれていきます。そして、次第に人前に立って話すことが当たり前のことになっていきます。一度人前で話すことに慣れてしまえば、オーディエンスが増えてもあまり変わりません。100人の前でも、1000人の前でも話せるようになるでしょう。

集団授業は表現力が磨かれる

どの先生が授業をしても、生徒に伝えるべきことは同じです。例えば、「負の数と負の数の積は、正の数になります(マイナスの数とマイナスの数をかけ算すると、答えはプラスの数になります)。」という事実は、誰が教えても同じです。

では、なぜ分かりやすい先生と分かりにくい先生が存在するのでしょう。これは、表現力の違いです。

同じ事実であっても、授業中にどのように表現するかで、生徒にきちんと伝わるかどうか、生徒の印象に残るかどうかが変わってきます。ここが集団授業の講師の腕の見せ所です。

何度も授業をして試行錯誤することで、相手に伝わる表現力を身につけることができます。これは、どこに行っても武器になる力になります。

プレゼンテーションをする時、営業をする時、人の心を動かす時に使える武器になります。同じ商品やサービスでも、相手にどのように伝えるかで成約率や売上げは変わってくるのです。同じ提案でも、どのように表現するかで相手の心を動かせるかどうかが変わってくるのです。

4、カリキュラム通りに授業を進めやすい

これも勘違いしている方が多いと思うのですが、授業中も集団授業の方がずっと楽です。楽という表現は正確ではないのですが、個別授業よりも私はやりやすかったです。

集団授業は、授業全体のコントロールを講師が握ることができます。個別授業の方が予想外のことが起こりやすいです(後述します)。授業準備を怠らなければ、授業中に大きな問題が起こることはほとんどありません。そのため、授業が大幅に遅れてしまうということもあまりありません。

集団授業の方が大変だと思っている人が多いのは、多くの生徒の前に立つという心理的ハードルが原因だと思います。実際のところは、集団授業が個別授業に比べて大変だということはありません。

集団授業の塾講師のデメリット

では、集団授業の塾講師のデメリットをリストにしてみます。

集団授業の塾講師のデメリット
  1. 人前で話すことが苦手な人にはハードルが高い。
  2. スーツが汚れる。
  3. 採点業務が大変。
  4. 休みを取りにくい。

1つずつ解説していきます。

1,人前で話すことが苦手な人にはハードルが高い

多くの人は、集団授業で授業を繰り返していけば人前で話すことに慣れていくはずです。ただ、やはり人には向き不向きというものがあります。人前で話すことがどうしても苦手だという人もいるでしょう。

そういった人には、集団授業はハードルが高いかもしれません。毎授業毎授業緊張してしまうようであれば、大きなストレスを抱えてしまうかもしれません

2,スーツが汚れる

塾講師のアルバイトは、多くの場合はスーツ着用になります。大学生の場合は、大学の入学式用に買ったスーツを着て塾講師のアルバイトをすることが多いようです。そのスーツがめちゃくちゃ汚れます

最悪なのは黒板とチョークです。黒板にチョークで書けばチョークの粉が降りかかり、黒板消しで黒板を消せばまたしてもチョークがの粉が降りかかります。英語の長文の授業が終わったあとなんかは、黒のスーツはもう真っ白です。まあ、真っ白っていうのはちょっと盛りました。

次いで悪いのは、ホワイトボードとマーカーです。黒板とチョークに比べれば2000倍くらいマシなのですが、ときどきホワイトボードに書いている時に手が滑ってマーカーを落っことしてしまうことがあります。その際に、マーカーがスーツについてしまうことがあります

これは辛いです。マーカー汚れの落ちにくさはチョークの粉の比ではありません。私はスーツの場合は一生懸命シミ抜きをしましたが、買ったばかりでないネクタイやワイシャツにマーカーがついてしまったときは、おとなしく新しいものに買い替えていました。

早く全部電子黒板になればいいと思っていたのですが、残念ながら電子黒板が設置されているような教室で授業をすることは、私にはありませんでした。

3,採点業務が大変

多くの場合、塾の授業中に生徒に小テストをやらせます。私は、授業の最初に漢字や英単語、用語、基本計算などの基礎力を鍛えるテストをやらせていました。また、前回授業の振り返りと宿題の解説のあとに、理解度チェックのための小テストをやらせていました。

1コマの授業で2回の小テストを行っていたので、相当な数の答案ができあがります。1クラスに20人いたら、1コマで40枚です。4コマ担当したら160枚です。160枚です!

ただ、私の場合はほとんど生徒に丸付けをさせていました。隣同士で答案を交換させて、マルバツをつけてから回収という流れです。中には、記述などの生徒が答え合わせができない問題もあります。その場合は、その問題だけを私が答え合わせしていました。これで労力がものすごく減ります。

それでも、どの生徒がどこで理解できていないかを知るために回収した答案を研究したりするので、結構な労力が必要です。中には、授業以外の採点業務には時給が発生しない(と、言い張る)塾もあるので、気をつけましょう。もちろん違法です。

4、休みを取りにくい

大学生にとっては、休みが取りにくいというのが集団授業の一番の壁になるかもしれません。集団授業は、同じ学年の多くの生徒を集めて行われるため、スケジュールの融通が利きにくいです。

普段の授業であれば曜日固定となり、休みを取るのは難しいです。集団授業の場合は、代理の先生が授業することを保護者が良く思いません。できる限り、同じ先生がずっと教えてほしいという要望が強いです。さすがに大学のテスト前には休みをもらえますが、それ以外ではなかなか休みを取れません。

とはいえ、普段の授業ではそれほど不便を感じないでしょう。問題は夏期講習や冬期講習の期間です。

講習期間前に講師の都合を予め確認しますが、生徒・講師・校舎運営などの多くのスケジュールが絡むため、全員の都合を全て鑑みることはできません。そのため、「この時期に長期の旅行に行きたい。」と思っても、都合よく長期の休みが取れることは稀です。

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  • 塾講師のアルバイト特集

  • 個別授業の塾講師のメリット

    では、個別授業の塾講師のメリットをリストにしてみます。

    個別授業の塾講師のメリット
    1. 生徒とより深く接することができる。
    2. 大勢の前に立つ必要がないのでハードルが低い。
    3. 休みを取りやすい。
    4. 問題点を発見し、その解決策を考えるクセがつく。

    1つずつ解説していきます。

    1,生徒とより深く接することができる

    個別授業は、集団授業に比べて担当する生徒の数が圧倒的に少ないです。その分、生徒とのつながりは深くなります。生徒と踏み込んだ話をする機会も多くなります。

    生徒は特にセンシティブな年頃なので、結構気を遣うところではあります。それが苦手だという先生もいるのですが、担当の生徒が志望校合格の知らせを持ってきた時の感動は、ちょっと言葉で表せないくらい凄いですよ

    個別授業は集団授業に比べ、頑張っている生徒と一緒に走ってきたという実感を強く感じられます。その生徒が努力の末に目標を達成したのです。それはそれは、「この仕事を選んで本当に良かった!」と思える瞬間です

    2,大勢の前に立つ必要がないのでハードルが低い

    人前で話すことが大の苦手だという人は、個別授業の講師の方が向いているでしょう。これはみなさんが想像している通りです。

    3,休みを取りやすい

    個別授業も基本的には曜日固定で、担当の生徒も決まっています。ですが、集団授業に比べて、いつも同じ先生に担当してほしいという保護者からの要望は弱いです。ですので、何か用事ができた時に、代わりの先生に授業をお任せすることができます。もちろん、逆に代わりを頼まれることもあります。

    通常授業と違い、夏期講習や冬期講習は担当の生徒等の垣根を越えて授業スケジュールが組まれます(できるだけ担当の生徒と組むように努力はします)。ですので、講師の都合もかなり反映できます。長期の休みを取る場合は、予め校舎長に言っておけば希望通りに休みをもらえる可能性が高いです

    4、問題点を発見し、その解決策を考えるクセがつく

    個別授業は、生徒の質問に答えることが仕事だと思っている人も多いと思いますが、それは間違いです。個別授業の塾講師の一番の仕事は、生徒の学習理解度の把握と、適切な学習コースへの誘導です。

    生徒のつまずきの原因を探り出し、その原因を取り除くための勉強をさせることが一番の仕事です。これをどれだけ上手にできるかが、個別授業の塾講師の腕の見せ所なのです。

    実は、授業中は講師が生徒に質問することが非常に多いです。生徒のつまずきの原因を探るためです。生徒に適切な順序で適切な質問をすることで、生徒がどこでつまずいているのかを診断します。原因が分かったら、それを克服するための練習問題を生徒に解かせます。

    これを続けることで、講師自身も「問題点を発見するスキル」と、「その解決策を考えるクセ」がついてきます。この2つは仕事をする上でも、人生を豊かにする上でも非常に大切なものになります。

    個別授業の塾講師のデメリット

    では、個別授業の塾講師のメリットをリストにしてみます。

    個別授業の塾講師のデメリット
    1. 時給が安い。
    2. 授業準備と授業報告が集団授業より大変。
    3. カリキュラム通りに進めるのは大変。
    4. 予想外の質問に四苦八苦する。

    1つずつ解説していきます。

    1,時給が安い

    集団授業の塾講師のメリットでも書きましたが、個別授業は時給が安く設定されていることが多いです。ただ、安いと言っても、大学生のアルバイトとしては高めであることが多いです。

    2,授業準備と授業報告が集団授業より大変

    通常の授業では、1日に2コマ~3コマの授業を担当することが多いと思います。1対2の授業であれば4人から6人、1対3の授業であれば6人から9人の生徒の授業を担当することになります。講習中であれば、5コマから7コマの授業を任されることもあります。

    授業前はすべての生徒一人ひとりの授業準備を行い、授業後は生徒一人ひとりの授業報告書を作り、塾によっては校舎長への授業報告が課される場合もあります

    これが結構大変です。中には、授業以外の授業準備等には時給が発生しない(と、言い張る)塾もあるので、気をつけましょう。もちろん違法です。

    4、予想外の質問に四苦八苦する

    子どもの発想は本当に面白く、想像を遥かに超えた質問を受けることがあります。今まで生きてきた中で考えつきもしなかったことを質問されることがあります。

    まあ、ここが子どもの教育に関わる仕事の面白いところだったりするのですが、授業中はかなり焦ります。自分が考えつきもしなかった質問ということは、当然その答えも知らないのです。

    こういった場合、私は生徒と一緒にスマートフォンを使って調べていました。生徒には「授業中にスマホを使ってもいいんですか??」と聞かれたりもしましたが、スマホを使ってはいけない意味がわからないですよね。学校ではダメかもですが、便利なものをどうやって便利に使うべきかを教えられるのも塾の良いところだと思っています。

    生徒が疑問を感じた時に、どうやって解決するかを生徒に訓練させられるので、予想外の質問は大切なものなのですが、忙しい授業中にされると大変なのです。

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  • まとめ

    集団授業の塾講師のメリット・デメリットと、個別授業の塾講師のメリット・デメリットをもう一度振り返ってみましょう。

    集団授業の塾講師のメリット
    1. 時給が高い。
    2. 授業準備と授業後報告が個別よりも楽。
    3. 人前で話すことに慣れる。
    4. カリキュラム通りに授業を進めやすい。
    集団授業の塾講師のデメリット
    1. 人前で話すことが苦手な人にはハードルが高い。
    2. スーツが汚れる。
    3. 採点業務が大変。
    4. 休みがとりにくい。
    個別授業の塾講師のメリット
    1. 生徒とより深く接することができる。
    2. 大勢の前に立つ必要がないのでハードルが低い。
    3. 休みがとりやすい。
    4. 問題点を発見し、その解決策を考えるクセがつく。
    個別授業の塾講師のデメリット
    1. 時給が安い。
    2. 授業準備と授業報告が集団より大変。
    3. カリキュラム通りに進めるのは大変。
    4. 予想外の質問に四苦八苦する。

    この記事のはじめの方で、私は集団授業の塾講師をおすすめすると書きました。理由は、集団授業の塾講師でも、質問対応を任されるようであれば個別授業の仕事に近いことも経験できるからです

    それじゃあやることが多くなってしまうではないかと思われる方もいると思いますが、せっかくアルバイトをするのであれば、少しでも多くのスキルを身につけられたら良いと思います。

    集団授業の塾講師であれば、授業中に表現力やプレゼンのスキルが鍛えられ、質問対応中に問題点を発見するスキルが鍛えられ、発見した問題点の解決策を考えるクセをつけられます。一石二鳥ではありませんか?

    最後に

    塾講師という仕事はとても魅力的な仕事です

    まず、生徒の学習管理をしたり、生徒のやる気を引き出したりというのは、会社での部下の業務管理やモチベーションアップに通ずるものがあります。塾講師というアルバイトを通して、マネージメントの基礎を学ぶことができるのです

    次に、やりがいがあります。やりがいはヤバいです本当にヤバいです。生徒の志望校合格を知った時のあの気持ちを、ぜひあなたにも感じてほしいです。

    あなたが今後塾講師として活躍し、有意義な時間を過ごせたのなら、私はとても嬉しいです。

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