正社員として働く母親が時間の制約を乗り越える方法

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正社員になることが、子どもの成長に悪影響を与えないか

以前書いた「母親が仕事を頑張るべき2つの理由」という記事で、「母親が頑張っているご家庭は、子どもも頑張る傾向がある」という話を書きました。今回の記事はその続きの記事となりますが、この記事単体で読んでいただいても問題ありません。
もし興味があれば、以前の記事も読んでみてください。

その記事で解説をした、母親が仕事を頑張るべき2つの理由はこちらです。

母親が仕事を頑張るべき2つの理由

頑張る母親の姿を見ることで、子どもも頑張るようになる。
親子そろってステップアップできる。

このウェブサイト「中学受験のための算数塾」を見ていただければわかる通り、私は塾講師の仕事をしていました。集団塾と個別塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。
かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
多くの母子を見てきた経験を基に、母親は仕事を頑張るべきだと思っています。

とはいえ、正社員として働くには大きなハードルがあります。子どものいる家庭が正社員として働く場合のハードルとしては、以下の2つが挙げられます。

正社員のデメリット

時間の制約が大きくなる。
就職活動が大変。

特に、「時間の制約」は大きな課題で、この課題を軽視すると「子どもの成長」につながらないことはおろか、逆に悪影響となってしまうこともあります。
そんな話を聞くと、「やっぱり正社員は難しのではないか。」と思ったかもしれません

結論から書くと、「時間の制約」や「就職活動」といった課題は解決できます。実際に今まで出会ってきた生徒のお母さんたちの中にも、正社員として働きながら、子どものことにしっかりと時間をかけられていたお母さんがたくさんいらっしゃいました。

この記事ではそのようなお母さんたちから聞いたお話を基に、母親が正社員として仕事を頑張る方法を、「子どもの成長」に焦点を当てて解説していきます。

この記事は、子どもに高度な教育を受けさせたいと思っているお母さんを対象に書いていきます。「中学受験をさせたい」「難関高校へ合格させたい」「将来的には難関大学に挑戦させたい」と考えているご家庭を対象とします。
なお、人口比率上「母親」を対象にお話ししていきますが、ご家庭によっては「父親」が対象になると思います。

最後まで読んでいただければ、子どもの成長のための仕事選択を考える参考にしていただけると思います。
あなたの参考になれば、とても嬉しいです。

正社員として働くことのメリット

正社員として働くことのメリットとしては、まずは以下の2つが考えられます。

正社員のメリット

スキルアップやキャリアアップできる。
給料が安定している。

「給料が安定している」点については、当然のことなので解説しません。
最も重視すべき点は、「スキルアップやキャリアアップできる」点です。

記事の冒頭で、子どもの成長のために母親は仕事を頑張るべきだと書きましたが、仕事ならば何でも良いというわけではありません。

子供の成長を考えるのであれば、母親自身がスキルアップやキャリアップできる仕事を選ぶべきです。 お母さん自身がステップアップすることが、子どもの成長につながるからです。時間を切り売りして単純作業を繰り返すような仕事はおすすめしません。

これが、パートやアルバイトよりも、正社員として働くべきだと私が思う理由です。

時間の制約を乗り越えるには

うまく時間をやりくりしているお母さんに話を伺ったところ、「仕事選びに失敗しないこと」が一番重要とのことです。

「転塾を考えるときにやるべき3つのこと」の記事でも書いたのですが、塾や学校に行かせるだけでは子どもの成績は上がりません。成績アップにはご家庭の協力が絶対に必要です。受験や勉強について、母親自身が知識を持っておくために、調べたり勉強したりする必要もあります。

仕事が忙しすぎて、子どもの勉強を全部お任せにしてしまっては本末転倒です。

また、子どもの年齢によっては、家に帰ってきたら誰もいないという状況にストレスを感じてしまうかもしれません。かと言って、あれもこれもと頑張りすぎて、お母さん自体が体を壊してしまっては大変です。

働くママを応援する企業は増えている

これらの問題はすべて、仕事選びで解決するというお話でした。 最近は「働くママ」を応援する企業が増えています。勤務日数や勤務時間等について、社員が「母親」であることを前提に設定してくれている企業も多くあります。週4日勤務や、1日6時間勤務や、リモートワーク中心といった形で対応してくれたりします。

そういった流れもあり、子育てに余裕が出てきたママを、社員として受け入れる体制を強化している企業も多いのです。
子どもが小さいうちは専業主婦をしていたり、パートやアルバイトをしていたといった母親を、戦力として期待している企業も多いのです。

特に、出産前に仕事をされていたようであれば、まずは同じ業種でどんな求人があるか覗いてみてください。パートやアルバイトをしているようであれば、同じ業種でどんな求人があるか覗いてみてください。経験は高く評価されますので、就職活動での武器となります。

転職エージェントを利用する

なお、職を探す場合は必ず転職エージェントを利用してください。「転職」という名がついていますが、専業主婦でも利用できます。
転職エージェントを利用すると、企業の詳しい情報や、詳しい求人情報を知ることができます。
どの企業で働けば、親子でのステップアップに最も役立つかを吟味することができます。

また、業種に特化した転職エージェントであれば、かなり細かい部分までサポートしてもらえたりします。女性向けの転職エージェントもあり、子どもを持つ母親ならではの悩みに対応してくれます。
カウンセリングや企業紹介を含め、全てのサービスが無料で利用できるので、まずは登録してみると良いでしょう。

ただし、転職エージェントにすべてお任せにはしないでください。彼らには彼らの思惑がありますので、全ての利害が利用者と一致するわけではありません。
何時に帰れるか、残業はあるか、休みは取れるか、仕事内容は何か、スキルアップはできそうか、キャリアアップの道は開かれているか、しっかりチェックして、企業をじっくり吟味した上で最終判断をするようにしてください。

転職エージェント

リクナビNEXT※女性の転職特集あり

ママの求人

自治体の支援を頼る

自分にはスキルがなく、いきなり正社員に挑戦するのは不安だということであれば、自治体の支援に頼るという方法もあります。自治体にもよりますが、女性の活躍を後押しするような窓口がある場合があり、企業の紹介やスキルを磨く無料講習を行っている場合があります。

派遣社員・パート・アルバイトについて

確かに、正社員に対しても勤務日数や勤務時間を考慮してくれるようになってきていますが、それでも正社員として働くのは現状では難しいということであれば、派遣社員やパート・アルバイトから始めると良いでしょう。

派遣社員であれば、週3日勤務や、1日5時間といった形で募集をしていますし、パート・アルバイトであれば急に休まなければならなくなった時も対応してもらえます。
今よりももっと時間に余裕が出てきたら、改めて正社員を目指すと良いでしょう。

派遣やパートとして働く場合は、いろいろな仕事に手を出すのでなく、1つのことに取り組んだほうが良いです。出産前に仕事をしていたようであれば、同じ業種で仕事を探すべきです。
企業は、専門性の高い人材を必要とします。1つのことに長く取り組むことで経験を積み、改めて正社員を目指す際に、その経験を武器に戦うことができます。

派遣・パート・アルバイトの求人

○派遣

マイナビスタッフ ※転職支援サービスあり

○アルバイト

ギガバイト

フリーランスという選択肢も

仕事いうと「正規か非正規か」という二択になりがちですが、フリーランスという選択肢もあります。
フリーランスは給料が安定しませんが、パートナーが正社員で給料が安定しているのであれば、それほど大きな問題とはならないでしょう。
在宅の仕事であれば、子どもが勉強を頑張っているそばで仕事をすることもできます。お互いが頑張っている姿を見ることができるので、親子でステップアップを目指すには最適と言えます。

特に、プログラミングやWebデザインの仕事経験がある方ならば、報酬額の高い仕事を受けることもできるので、ぜひ考えてみてください。

フリーランスについての解説は、「母親がフリーランスとして頑張るべき4つの理由」という記事にまとめておきます。もし興味があれば読んでみてください。