中学受験に必要な算数の基本テクニックを紹介しています。中学受験算数の独特な解法は、小学校では教わらない「裏技」的なものが多いので注意が必要です。
例題を使って、コツやポイントを押さえながら、なるべく丁寧な解説を心がけました。皆さまの理解の手助けとなれば嬉しいです。

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仕事算の練習問題② 標準編

仕事算の標準問題

こちらは、仕事算の標準問題を載せているページです。
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ひとりひとりの能力が違う場合は、仕事全体を①とします。みんなの能力が同じ場合は、1人がする仕事を①とします。

(標準問題1)ある仕事を完成させるのに、向日葵(ひまわり)さんが1人ですると40分間、櫻子(さくらこ)さんが1人ですると60分間かかります。 この仕事を2人で協力してやっていたのですが、途中櫻子さんが何分かサボったため、全部で28分かかりました。櫻子さんがサボったのは何分間でしょう。

ひとりひとりの能力が違うので、仕事全体の量を①とします。
まずは、向日葵さんと櫻子さんが1分間で終わらせる仕事の量を、それぞれ求めます。

向日葵さん

①÷40分=1
40

櫻子さん

①÷60分=1
60

櫻子さんは途中何分間かサボっているので、全部で何分働いていたのかわかりません。 ですが、向日葵さんはサボらずに働いたので、28分間ずっと働いていました。
向日葵さんが28分間でする仕事の量は、

1×28分=28
4040

=7
10

なので、残りの仕事の量は、

7=3
1010

この仕事を櫻子さんが1人でした場合にかかる時間は、

3÷1=18
1060

で、18分です。

全部で28分かかったうちの、18分しか仕事をしていないので、櫻子さんがサボっていた時間は、

28分-18分=10分

よって答えは

10分

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(標準問題2)ある水槽を満水にするのに、A管だけを使うと6分かかり、B管だけを使うと9分かかります。 この水槽に、はじめB管だけで4分間水を入れ、その後A管とB管で同時に水を入れると、入れ始めてから満水になるまで何分かかるでしょう。

ひとつひとつの能力が違うので、仕事全体の量を①とします。
まずは、A管とB管が1分間で入れられる水の量を、それぞれ求めます。

A管

①÷6分=1
6

B管

①÷9分=1
9

B管がはじめの4分で入れられる水の量は、

1×4分=4
99

なので、残りの水の量は、

4=5
99

A管とB管を同時に使った時に、1分間に入れられる水の量は、

11=5
6918

残りの水の量を入れるのにかかる時間は、

5÷5=2
918

で、2分です。

B管だけを使った4分もプラスして、

4分+2分=6分

よって答えは

6分

(標準問題3)家にあるお米を、赤城(あかぎ)さんと加賀(かが)さんの2人で食べると16日で食べ終わります。 加賀さん1人だと、6日間で全体の12.5%を食べ終わります。赤城さん1人で食べると、お米は何日で食べ終わるでしょう。

ひとりひとりの能力が違うので、仕事全体の量を①とします。
まずは、赤城さんと加賀さん2人で食べる1日のお米の量を求めます。

①÷16日=1
16

続いて、加賀さん1人で食べる1日のお米の量を求めます。

①の12.5%=1
8

割合の解説はこちら

1の量を6日間で食べるので、
8

1÷6日=1
848

加賀さん1人だと、1日で1
48

なので、赤城さんが1日に食べるお米の量は、

11=2
164848

=1
24

よって、赤城さんが①の量のお米を食べ終わるのにかかる日数は、

①÷1=24
24

よって答えは

24日

(標準問題4)ある仕事をするのに、ゆずこさんは15日、唯(ゆい)さんは20日、縁(ゆかり)さんは30日かかります。 3人でこの仕事をしていましたが、ゆずこさんが途中何日か風邪で寝込んだため、この仕事を終わらせるのに8日かかってしまいました。ゆずこさんが風邪で寝込んでいたのは何日間でしょう。

ひとりひとりの能力が違うので、仕事全体の量を①とします。
まずは、3人それぞれの、1日で終わらせる仕事の量を求めます。

ゆずこさん

①÷15日=1
15

唯さん

①÷20日=1
20

縁さん

①÷30日=1
30

唯さんと縁さんは8日間働いています。8日間で2人が終わらせた仕事の量は、

(11)×8日=5×8
203060

=2
3

残りの仕事は、ゆずこさんがやったことになります。残りの仕事の量は、

①-2=1
33

残りの仕事をゆずこさん1人で終わらせるのにかかる日数は、

1÷1=5日
315

よって、ゆずこさんは5日間仕事をしていたことになります。全部で8日間かかっているので、ゆずこさんが風邪で寝込んでいた日数は、

8日-5日=3日

よって答えは

3日

(標準問題5)大きいポンプと小さいポンプの2種類のポンプを使って、水槽の中の水を排水します。 大きいポンプが1分間に排水する水の量は、小さいポンプが1分間に排水する水の量の2倍です。 大きいポンプ2台と小さいポンプ5台を使うと、全ての水を排水するのに10分かかりました。大きいポンプ2台と小さいポンプ1台を使うと、全ての水を排水するのに何分かかるでしょう。

小さいポンプ1台で、1分間に排水する水の量を①とします。大きいポンプは小さいポンプの2倍の能力がありますので、大きいポンプ1台で、1分間に排水する水の量を②とします。
これをもとに、水槽の中の水の量を求めます。大きいポンプ2台と小さいポンプ5台で、10分かっかったので、

(②×2台+①×5台)×10分=90

ということで、水槽の中の水の量は「90」です。(単位はLではありません。問題文には水のかさの単位が設定されていませんので、水のかさの単位は書かないままにしておきます。)
「90」の水を、大きいポンプ2台と小さいポンプ1台で排水するのにかかる時間は、

90÷(②×2台+①×1台)=18

よって答えは

18分

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