【中学受験】スタサプの2つのデメリットを克服する方法

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スタサプで中学受験を戦えるのか

スタディサプリに限らず、映像授業や通信教育で成績は上がるのだろうかと悩まれている方は多いと思います。
よく聞く悩みとしては、以下のようなものがあります。

「映像授業では眠くならないだろうか。」
「わからないところがあったときに質問ができないのではないだろうか。」
「安かろう悪かろうではないだろうか。」

このウェブサイト「中学受験のための算数塾」を見ていただければわかる通り、私は塾講師の仕事をしていました。集団塾と個別塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。
小学生から高校生まで担当したことがあり、TOEIC対策として社会人に教えていたこともあります。
かれこれ20年以上、塾業界で働きました。

そういった経験を踏まえた上での評価としては、スタディサプリは非常に優秀なコンテンツだということです。
当然、中学受験を戦う上での大きな武器となります。

ただし、当然ですが「申し込んだら成績が上がる」というわけではありません
まず、「転塾を考えるときにやるべき3つのこと」の記事でも書きましたが、生徒それぞれに合う合わないがあります。
また、スタサプは「優秀なコンテンツ」であって「完璧なコンテンツ」ではありません。デメリットも当然あります。

以下は、実際にスタディサプリを利用している方のツイートです。

その他いろいろな意見がありますが、スタディサプリのデメリットは大きく2点だと私は考えます。

スタサプのデメリット
  1. 保護者が子どもの学習管理をする必要がある。
  2. わからないときに質問できない。

この2つのデメリットを見て、「うちは大丈夫。」と思ったご家庭であれば、今すぐ体験してみるべきだと思います。
体験受講をしてみれば、その他の悩みは杞憂だったとわかるはずです。

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  • このページでは、スタディサプリをはじめとする映像授業の2つのデメリットをどのように克服し、映像授業をどのように有効活用していくかを解説します。
    最後まで読んでいただければ、映像授業を使った効率の良い勉強方法を学ぶことができます。
    また、子どもに正しい努力のしかたを学ばせ、勉強以外の面でも成長させるヒントを得ることができます。

    今まで多くの子どもたちを見てきた経験を基に解説しますので、あなたの参考になればとても嬉しいです。

    保護者が子どもの学習管理をする必要がある

    映像授業の一番難しい点は「保護者が子どもの学習管理をする必要がある」という点です。
    ここが最大の難関で、一番のキモです。
    逆に言えば、ここさえクリアできれば99%の問題は解決できたも同然です。少し文章が長くなるかもしれませんが、本当に重要な部分ですので、じっくり説明をさせてください。

    そもそも、「生徒に勉強させる」ということは、塾や学校やその他習い事などでも常に大きな命題となります。
    「塾に行かせれば成績が上がる」と考える保護者も多いのですが、塾だけの力では子どもの成績を上げるのは難しいです。成績アップにはご家庭の協力が絶対に必要になります。
    この辺りのことは「転塾を考えるときにやるべき3つのこと」でも説明しました。気になる方は読んでみてください。

    そういうわけで、そもそも塾に行ったとしても、保護者による学習管理は必要です。子どもの勉強を、塾と子どもに任せきりにしているようであれば、まずは受験に臨む姿勢を考え直してください。

    では、塾に行っても映像授業を受けても保護者の負担は同じかといえば、全くそんな事はありません。
    例えば、塾には学習カリキュラムがあります。個別塾であっても、個々の生徒に学習カリキュラムを作ります。
    そのカリキュラムに沿って授業が進み、授業ごとに最適な宿題が与えられます。保護者は、子どもがしっかりと宿題に取り組んでいて、授業内容をよく理解しているかをチェックしていれば問題ありません。

    映像授業の場合は、まずカリキュラム作りから取り組む必要があります。宿題は与えられませんので、ご家庭で問題集やドリルを用意する必要があります。
    しかも、映像授業は良くも悪くも自由に受講できるので、子どもが事前に決めたカリキュラム通りに受講を進めていて、問題集やドリルに取り組んだかどうかをチェックする必要があります。

    子どもと一緒に学習管理

    小学生の子どもが、一人でカリキュラム作りから進捗チェックまで行うのはまず無理です。必ず保護者がサポートしてあげる必要があります。
    ただ、保護者が一方的にカリキュラム等を押し付けるのではなく、子どもと一緒に相談しながら考えていけば、子どもの大きな成長につながります。

    例えば、子どもと一緒に単元表を見ながら、「いつまでにどこまで終わらせようか」を考えたり、「そのためには今月中にここまで終わらせなければならない」と決めたり、 「今月中にここまで終わらせるために、何曜日と何曜日に受講を進めて、何曜日と何曜日にドリルと問題集をやろう」と具体的なプランを作ってみてください。
    その過程で子どもは、「目標達成のためのプロセスを考える力」が鍛えられます

    そして、学習進捗を子どもと一緒にチェックしながら、「予定より遅れてしまったから、日曜日は早起きをして遅れを取り戻そう」とか、「予定より前倒しで進められているから、全体の目標を上げてみよう」などと、計画の修正案を考えることで、 子どもの「柔軟な対応力」を鍛えることができます

    暗記や基礎力アップにはアプリが有効

    漢字や計算など、暗記や基礎力の部分でも少し工夫が必要になります。
    塾では、授業ごとに漢字などの暗記系の小テストや、計算などの基礎力系の小テストを行っているところが多いです。これらの小テストを保護者がすべて用意するのは現実的ではありません。
    この点に関しては、最近は便利なアプリがあるので、アプリに頼ってしまうことをおすすめします。

    学習アプリも最近は進化しています。指やタッチペンを使って漢字の書き取り練習ができたり、難易度や問題数を指定して計算練習ができたりと、非常に良くできてます。 中には、正解できなかった問題を優先して何度も出題してくれる機能がついているアプリもあります。
    学習履歴や正答率が見られるものであれば、進捗チェックもしやすくとても便利です。

    成績管理も必要

    模試の外部受験や成績管理も必要になります。塾に通っていれば定期的に模試があり、その結果を元に先生が学習アドバイスをしてくれます。
    ですが、映像授業の場合は、模試の申込みから成績分析まで保護者が行う必要があります。中には、模試を受けると結果分析や学習アドバイスまでしっかりやってくれる場合もあります。そういった模試を活用すると良いでしょう。

    ここまで読んできて、学習カリキュラムに問題集に成績分析にと、知らなければならないことがたくさんありそうだと思いましたよね。その通りです。たくさん勉強しなければなりません。

    塾で三者面談をたくさん行いましたが、成績の良い生徒の保護者ほど受験や勉強に関する知識が豊富でした。本当によく勉強していらっしゃるなと思いました。
    受験は情報戦の側面もあります。塾でも情報をたくさん発信しますが、それを保護者が受信しなければ結局は勝てないのです。
    現在はインターネットという強い武器がありますので、塾からの発信に頼る必要はありません。情報はそこら中に転がっているのです。

    少し長くなりましたので、一旦「学習管理」についてまとめます。

    学習管理
    1. 保護者が学習プラン作成や進捗チェックを手伝う必要がある。
    2. 学習プランを親子で一緒に考えることで、子どもの「目標達成のためのプロセスを考える力」が鍛えられる。
    3. 学習進捗を親子で一緒にチェックすることで、子どもの「柔軟な対応力」を鍛えることができる。
    4. 暗記や基礎力については、アプリを活用すると良い。
    5. 模試は自分で申し込んで受けに行く必要がある。
    6. 保護者もよく勉強して、受験や勉強に関する知識をつけておく必要がある。

    映像授業は、塾よりは保護者の負担が大きいですが、上手に使えば勉強面以外での成長も促すことができます。
    続いては、もう一つのデメリットである「質問ができない」について解説します。

    わからないときに質問できない

    スタディサプリなどの映像授業は、塾と違って質問ができないのではないかと心配されていますよね。
    実はその通りで、質問はできません。

    質問に答えないことも大切

    質問できないならダメじゃないかと思ってしまいがちですが、単純にそうとも言えません。
    理由は、安易に質問に答えることがそもそも悪であるという部分にあります。

    分からないところを質問に行くと、懇切丁寧に解説をしてくれる先生が良い先生だと思われがちですが、実はそうではありません。
    力のある講師ほど、生徒の質問に対して安易に解説を行いません。

    実は経験値の高い講師は、生徒の質問の内容や質問のしかたで、生徒の理解度を把握しています。
    例えば、「この問題が全然わかりません。」という形で質問を持ってくる生徒に対しては、まず学習に対する姿勢が間違っているなと考えます。そして、その姿勢を正す方法を考えます。 こういった生徒に安易に解説をしてしまうと、「自分で考えること」を放棄して、すぐに質問に来るようになってしまうからです

    高い思考力を要求させる中学受験では、こういった生徒は勝てません。
    では、力のある講師であればどう対応するかというと、「まず、どこがわからないのかを考えてからもう一度質問に来なさい。」や「この前の授業のノートをもう一度見直してから質問にきなさい。」と、一旦質問を保留します。

    すると生徒は、もう一段レベルの高い質問を持ってきます。
    「教科書にはこういう説明が書いてあったんですけど、この問題はこの部分が少し違うから、そのまま使えません。」や、「似た問題は解けるのですが、この問題はこの部分がこうなってるからわからない。」や、「 ノートを見返したらこの部分までは分かったのですが、その先がわかりません。」といった、問題点を焦点化した質問に変化します。

    この時点でも講師は解説を始めるのではなく、生徒に質問やヒントを投げかけます。
    解説をするのではなく、生徒自身が答えにたどり着けるよう質問を繰り返します。

    難問に対応できる思考力をつける

    なんでこんな面倒なことをするのかと思われるかもしれませんが、これは非常に重要なプロセスになります。
    次以降、生徒がわからない問題にぶつかった際に、自分で「問題点の整理」「その問題の解決策を模索」という作業をするようになります。 このプロセスの獲得こそが、テストで難問にぶつかった際の武器となるのです。

    しっかりとした質問ができるようになった生徒は、ほとんど質問に来なくなります。自分で調べて解決したり、自分で考えて解決できるようになるからです。
    ときどき質問に来ても、問題点が焦点化された形で質問を持ってくるため、講師側も「そこがわからないのであれば、ここをもっと練習するべきだ」というような、的確なアドバイスができます。

    さて、こうなれば質問の回数は減っているわけですので、ときどき出てくる質問は学校の先生を頼りましょう。
    または、保護者が質問を受け付けてしまうというのもアリです。生徒の質問は、問題点が焦点化された質の高い質問ですので、保護者も少し考えたり調べたりすれば答えられる可能性が高いです。 子どもと一緒になって勉強したりするのも、きっと楽しいと思います。
    算数の質問であれば、ぜひうちのサイトを活用してくださいね(宣伝)!

    質問について
    1. 質問に対して安易に解説するのは良くない。
    2. 自分で考える力がつけば、質問は学校の先生や保護者で対応できる。

    スタディサプリを活用すべき3つの理由

    ここまではデメリットについて解説してきましたが、ここからはスタディサプリをはじめとした映像授業のメリットを解説します。メリットは大きく3つです。

    スタサプのメリット
    1. 頑張ったら頑張っただけ前倒しの学習ができる。
    2. 講師の質が高い。
    3. 勉強以外の面での成長を促すことができる。

    スタディサプリのメリットに「授業料が安い」を挙げている人がたくさんいますが、値段に関しては一旦置いておいてください。確かに授業料は安いのですが、「安い」を判断材料にするべきではないと思います。

    私は物やサービスの購入に関しては、「値段が高くて迷っている場合は買ってしまえ。値段が安いから買おうと思っているのなら買うな。」としています。まずは質を見極め、それからその値段の価値があるかどうかを決めるべきだと思っています。 ですので、まずはお金のことを考えずに、サービスの内容を吟味してください。

    1,頑張ったら頑張っただけ前倒しの学習ができる

    映像授業の最大のメリットは、頑張ったら頑張っただけ前倒しで学習できることです
    これが最大のメリットであり、映像授業を選ぶべき最大の理由です

    塾であれば、次の授業は翌週になります。ですが、映像授業であれば毎日連続で授業を受けることもできますし、なんなら1日に2つも3つも連続で授業を進めることもできます。
    授業が遅すぎて退屈することもありません。授業が速すぎてついていけないこともありません。

    というのも、映像授業は多くの場合、再生速度を変更したり、一時停止したり、巻き戻したり早送りしたりすることができます。
    この再生速度の変更というのが非常に便利です。基本的には1.5倍速や2.0倍速にして授業を受け、ゆっくり考えながら話を聞きたいときは1.0倍速にし、ノートの書き取りが間に合わなければ一時停止をして書き写すことができます。
    また、1.5倍速や2.0倍速にすると集中力が増します。そのため、単純に時間効率が上がるだけでなく、授業の理解度も上がります

    映像授業を活用すれば、6年生の内容を6年生で勉強する必要はありません。4年生のうちからどんどん授業を進め、5年生のうちに6年生までの勉強の基礎を完成させてしまい、6年生になったらどんどん受験問題に挑戦していくということもできます。
    まさに頑張る生徒が結果を出せる、非常に優秀なコンテンツです。

    2,講師の質が高い

    また、講師は実力のある一流講師が揃っています。
    映像授業は一般的な塾と違い、講師をたくさん集める必要はありません。量が必要ない分、質にこだわることができます。

    ですので、授業は当然わかりやすいですし、生徒のやる気を引き出すよう工夫がされています。
    「映像授業だと眠くなってしまうのでは?」と、心配される方もいらっしゃいますが、その心配はありません。一流講師の授業で眠くなってしまうのであれば、どの授業でも眠くなってしまうと思います。

    3,勉強以外の面での成長を促すことができる

    デメリットの部分でも書きましたが、2つのデメリットである「保護者が子どもの学習管理をする必要がある」と、「わからないときに質問できない」の2つを克服することで、勉強以外の部分も成長させることができます。

    映像授業は、塾に比べると保護者の負担が大きくなります。ですが、映像授業ならではの大きなメリットもあります。
    映像授業のデメリットを親子で協力して乗り越えれば、親子揃ってのステップアップも期待できます。
    第一志望校合格という近い未来の成功を勝ち取るだけでなく、その先で活用できる確かな力をつけられたら最高だと思います

    最後に

    ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

    受験について考えていると、ついつい直近の目標ばかりに目がいってしまいますが、本当に大切なのは受験のその先です。
    勉強を通して知識を増やすことも非常に大切なことですが、受験という経験を通して大きく成長することも大切なことです。
    教育もどんどん進化しています。この先も教育業界が、子どもにとって何が大切かを見極めながら成長していけば嬉しいなと思います。


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